最近では特にそうかもしれませんが、金沢駅から降り立った金沢は、
古都の予想に反して、意外と都会かもしれません。
それでも、けっして古い文化や昔懐かしい佇まいが忘れ去られた街ではないのです。
地図を片手に裏通りをまわれば、
古く優しい金沢が其処に見つけられるでしょう。

特に、金沢の街を語るに欠かせないのは二本の川の存在です。
街の西を潔く流れ《男川》と呼ばれる犀川と、東端の優しく優美な流れの《女川》の浅野川。
三つの丘に潤いをもたらす一対の流れは、
金沢の風情に、さらなる落ち着きと趣をもたらしてくれています。
また、この女川・浅野川の周辺にある卯辰山から東山にかけての街並みは、
金沢を代表する文豪『泉 鏡花』の故郷でもあり、
彼の迷路に迷い込んだような幻想世界が広がっているのです。


  
   金沢を一望する自然公園と

    その西側に位置する旧花街街


 眼下に金沢市街を見下ろし、遠く白峰連邦を望む卯辰山。
山全体が開放的な自然公園で、ハイキングを兼ねて1日過ごせる絶好のエリア。
その西側の山麓にある東山は、かつて”東の郭”と呼ばれた粋な紅殻格子が続く
ひがし茶屋街です。
その静かな佇まいの家並みを見ながら、そぞろ歩きしてみませんか?


ひがし茶屋街

  卯辰山山麓に流れる浅野川の川岸には、今でも紅殻格子の風情のある古い街並みが残り、昔の面影をとどめています。
灯ともし頃になれば、今でも軒灯がともる茶屋から三味線や太鼓の音がこぼれてきます。五木寛之著「朱鷺の墓」の舞台としても知られています。
主計町茶屋街

 ひがし茶屋街から浅野川に戻り浅野川大橋を渡って右へ曲がると河畔に茶屋が並ぶ主計町(かずえまち)。
 主計町は、古き良き時代の情緒あふれる古都金沢の風流なたたずまいがそのまま姿を残している町です。この界隈では昔ながらの料亭や茶屋が立ち並び、浅野川の川面に揺れる軒灯の光が道行く人の風情を誘います。
大樋美術館(十代大樋長左衛門窯)

 代々加賀藩の御用窯を努めてきた330年もの歴史を持つ大樋焼。館内には初代から現代に至る歴代の名品が展示されています。また、隣接ギャラリーではここでしか求められない当代の作品などの展示即売も行われています。
 開:9:00 〜 17:00
 休:年末年始、催物入替日

 ¥:大人700円、中学生以下500円
 :221−2397
観 音 院

 およそ250年にわたり神事能が催されてきた古刹・観音院は、安産の十一面観音を本尊にまつった真言宗の寺院です。石段を登った高台にあり、金沢市を一望することができます。
 眼下に広がる瓦屋根の美しさは格別です。
龍 国 寺

 加賀友禅の祖・宮崎友禅斎ゆかりの寺、龍国寺。庭園には友禅斎のものと伝えられる墓や句碑があり、それにちなんで友禅染関係の諸行事が行われます。寺宝も友禅斎に関するものが多く、呉服関係の参拝者が多い寺院です。
梅 ノ 橋

 犀川の桜橋に対してその名がついたとも言われている梅ノ橋は、歩行者用にかけられた情緒ある橋です。付近は泉鏡花の出世作「義血侠血」の舞台にもなっており、作品にちなんだ滝の白糸碑も建てられています。
滝の白糸象

 泉鏡花の出世作「義血侠血」のヒロイン・滝の白糸の姿をかたどった像が浅野川中程の河畔にひっそりとたたずんでいます。物語は水芸役者の滝の白糸と書生・村越欣也との悲恋物語で、美しさの中にどこか悲しさを秘めた銅像の表情が胸を打ちます。
懐 華 楼

 170年以上も前の茶屋を修復した懐華楼は、情緒漂うひがし茶屋の中程にあります。朱塗りの階段や草木染めの畳など一部デフォルメも加え、当時のあでやかな風情と雰囲気を演出しており、映画やテレビドラマの撮影でも使用されました。
 開:9:00 〜 18:00 
 休:火曜、年末(7/20〜8/31無休)
 ¥:大人700円、高・中・小学生500円
 пF253−0591
志 摩

 格式高い料亭が並ぶひがし茶屋街の中で金沢市文化財として指定されている志摩。町屋とは違う茶屋独特の造りで、透かし模様の手すりや三味線の音が響きやすい吹き抜けの構造が郭ならではの面影を残し、控えめながら粋な風情を堪能できます。
 開:9:00 〜 17:00 休:月曜、12/29 〜 1/6
 ¥:大人300円、中学生以下200円
 пF252−5675
金箔の街、金沢

 全国の金箔生産量の98%を占めている金沢には、金銀箔の工芸品を取り扱っている店が多くあります。華やかな雰囲気の店内には、皿、テレホンカード等バラエティに富んだ商品が並び、箔打ちの工程も見学できます。
 作田金銀製箔(東山)  пF251−6777
 箔 巧 館   (森戸)  пF240−0891
 箔    座   (森山)  пF251−8941

金沢卯辰山工芸工房

 卯辰山工芸工房は市制百年を記念して建てられた伝統工芸施設で、近代工芸品や伝統工芸の工程などが展示されている展示棟と、研修生たちの創作活動などが見学できる工房棟からなっています。
 開:9:00 〜 17:00
 休:火曜(祝日の場合翌日)、12/29 〜 1/3
 ¥:大人300円、高校生以下無料
 пF251−7286
卯辰山公園

 金沢市街を一望する卯辰山麓に広がる卯辰山公園。数多い記念碑や文学碑も一見の価値がありますが、特筆すべきは望湖台からの眺望で、晴れた日には日本海が見えることも。夜景も美しく、人気のスポットとなっています。
浅 野 川

 どことなく繊細な情緒のある浅野川は別名「女川」と呼ばれ、界隈に金沢らしい風流を漂わせています。毎年桜の頃にはせり出しの浮舞台で「浅野川園遊会」が華やかに行われ、水芸や歌、踊り、能楽などが優雅に繰り広げられます。

この他、金沢の食文化を支えてきた市民の台所『近江町市場』についてなど
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